80 巻 (1959) 12 号 p. 1501-1506
脂質中に存在する高度不飽和酸の確認と定量に対して,正確にして簡単な方法をうるために,ペーパークロマトグラフィーの適用を試み,石油炭化水素を固定相とし,アセトニトリル/氷酢酸を展開相とする逆相クロマトグラフィーによって,その目的を達することができた。この方法によってリノレン酸との相互分離も十分行ない得るし,硫酸銅水溶液,フェロシアン化カリウム水溶液の使用によって呈色したスポットの光電測定によって再現性のよい定量値の得られることを明らかにした。この方法を用いて得られる定量値と,従来多く用いられて来たリチウム塩-アセトン法による測定値との比較を行ない,その良好な一致を見た。