80 巻 (1959) 4 号 p. 397-398
パラジウムは酢酸酸性で1-フェニルチオセミカルバジドと反応して,(C7HgN3S)Pdなる組成の榿褐色沈殿をつくる。これはカルバジドの過剰にとけて榿黄色溶液となるから,これによりパラジウムの比色定量を行なった。実験条件は,酸性度3N,カルバジド(5N酢酸溶液)添加量はmol比で13倍,放置時間15分および測定波長372mμ とした。定量限界1γ/ml,誤差範囲±2%で,30γ/mlのパラジウム含量までBeerの法則が成立する。鉄(III),銅(II),銀(I)および水銀(II) の妨害は錯化隠蔽できる。金(III)はエ一テル抽出後,白金(IV)はカルバジド添加後常温3時間放置し白金錯塩沈殿をロ別後,それぞれ比色操作すればよい。