日本化學雜誌
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複素環式化合物の反応性に関する研究(第4~5報)(第5報)チアゾ-ル系化合物に対するHammett式の適用
大辻 吉男大森 洋大河原 恒雄井本 英二
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80 巻 (1959) 9 号 p. 1024-1028

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抄録

チアゾ-ル環に入れられた2個の置換基間の相互作用の仕方を明確にするために,2-置換-4-および5-チアゾールカルボン酸エチルエステルならびに5-置換-2-チァゾ-ルカルボン酸エチルエステルについて85%エタノール中でのアルカリ性加水分解速度を測定した。得られた結果を検討し,つぎのようなことを明らかにすることができた。1)チアゾール環の2-位と4-位はベンゼンのメタの関係に,また2-位と5-位はべンぜンのパラの関係にあるとすれば,相当するHammettの置換基定i数を用いてHammett式が成立する(ただし,置換基がアミノ基の場合は除く)。2)反応定数ρ値はいずれの場合も1.7程度(25℃)の値であって,同条件下の置換安息香酸エチルエステルの加水分解反応の場合の値2.54にくらべると小さい・さらに各種の置換一チァゾ-ルカルボン酸の水申におけるρKaを求め,得られた結果をHammett式の立場から検討し.カルボン酸が一部双生イオンになっていることを推論した。

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© The Chemical Society of Japan
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