81 巻 (1960) 3 号 p. 449-451
強リン酸を使用する分析法をハロゲン化物の定騒に拡張する目的で重クロム酸カリウムを強リン酸に溶解したクロム(VI)-強リン酸試薬と称する試剤を作成したがこれによってハロゲン化物からハロゲンが遊離する。遊離したハロゲンは既知濃度の亜ヒ酸溶液に吸収させ, ヨード滴定法により定壁できる。塩化物の場合は発生する塩素ガスに少量のオキシ塩化クロムを混ずるので, これを防ぐためにクロム (VI)-銀 (I)-強リン酸試薬なる試剤を用いた。ヨウ化物はクロム(VI)-強リン酸試薬によってヨウ素酸まで酸化されるので, 処理後活性炭を加えて加熱してヨウ素を発生させる。このような方法でハロゲン化物を定量する新らしい方法をつくった。