81 巻 (1960) 7 号 p. 1049-1051
標題に示す産地よりサマルスキー石ようの鉱物につき鉱物学的検討ののち,化学分析を試みた。X線回折像からはサマルスキー石と思われるが分析結果はMgO0.70%,CaO0.00%,MnO1.10%,FeO12.17%,ΣY2O37.21%,CeO20 .00%,ThO20.00%,TiO20.68%,SnO20.00%,UO223.14%,UO35.15%,(Nb,Ta)2O549.35% ,H2O1.11%となり一般のサマルスキー石とは少しことなる。ことにウラン対希土の比はサマルスキー石より石川石の方が大で,これが両者を区別した理由の一つであるが本鉱物はさらにその比が大である。サマルスキー石の組成は相当の幅を持つものと考えられるが,本鉱物はこの系列中のウラン対希土比の極端に大きいものということができよう。