81 巻 (1960) 7 号 p. 1075-1079
ニトラートペンタアンミンコバルト(III)錯イオンおよびニトラートアコテトラアンミンコバルト(III)錯イオンの酸性水溶液におけるアコ化反応速度を吸光度法によって,種々の温度・水素イオン濃度・イオン強度の下において測定した。その結果,これらの反応は1次反応として進行するが,水素イオン濃度およびイオン強度の増大によって,反応速度が若干減少することをみとめ,また活性化エネルギーは,ニトラートペンタアンミンコバルト(III)錯イオンのアコ化反応では23400cal,ニトラートアコテトラアンミンコバルト(III)錯イオンのそれでは24900ca1なる値を得た。これらの結果はBronstedが電気伝導度法によって得た結果とやや異なるものである。