日本化學雜誌
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マタタビ成分の化学的研究(第1~3報) (第3報)アクチニジンの化学構造
藤野 明
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1960 年 81 巻 8 号 p. 1327-1332

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抄録

さきに単離されたアクチニジン(I)の化学構造をあきらかにしようとした。Iの接触還元によってヘキサヒドロアクチニジン(III),過マンガン酸カリウム酸化によってオキシアクチニジン(IV),C9-ラクトン(V),3-ピコリン-4,5-ジカルボン酸(VI)および酢酸が得られた。またIのN-オキシドの転位反応物のクロム酸酸化ではケトアクチニジン(XVIII)が得られた。そのほかの知見も加えてIには6,7-ジヒドロ-4,7-ジメチル-5(H)-2-ピリンジンの構造が推定される。

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