82 巻 (1961) 6 号 p. 771-774
イタニグサ(Ahnfeltia plicate)の熱水抽出液から凍結,融解法で得られる寒天質は他の寒天質と異なって,そのアセチル化物はクロロホルムに不溶解性である。このことからアガロペクチン型に属することを知る。この寒天質は完全硫酸加水分解によってD-ガラクトース,L-アラピノース,L-ガラクトースおよびD-ダルクロン酸を生じ,また完全メタノリシスによって3,6-アンヒドロ-L-ガラクトース誘導体,β-メチル-L-アラビノシドおよびα-メチル-D-ガラクトシドを与える。紅藻類多糖質からレアラピノースの単離はこれが最初の例であると思われる。