82 巻 (1961) 9 号 p. 1208-1211
銅(II)-EDTA 錯イオンとトリウムとの交換反応は, pH 3.0 のモノクロル酢酸-モノクロ歩酢酸ナトリウム緩衝溶液中では,すみやかに,しかも定量的に進行するので,遊離する銅について交流ポーラログラムを測定し,ピーク電流の変化を追跡すれば,希土類金属元素の妨害をうけずトリウムを正確に定量できる。塩酸ヒドロキシルアミン,または,アスコルビン酸で還元しておけば,セリウムによる妨害もふせぐことができる。この方法は希土類金属元素共存下のトリウムの定量にすぐれた方法で,モナズ石中のトリウムの定量に適用できる。