84 巻 (1963) 10 号 p. 855-860,A58
前報に引きつづきN,N'-ジシノノロヘキシルカルボジイミドとグリシンとの反応について研究した。反応条件により両者から3種類の物質が生じる。すなわち無水溶媒中で100℃付近で反応させると尿素誘導体N-シクロヘキシルカルバミルグリシンシクロヘキシルアミドが得られる。これは前報のε-アミノカプロン酸の場合と同様の生成物であるが収率は低い。同じく無水溶媒申で200℃付近で反応させると別の生成物,すなわち3-シクロヘキシルヒダントインが60%以上の収率で得られる。また含水溶媒中で反応させるとさらに別種のN',N''-ジシクロヘキシルグアニド酢酸が好収率で得られる。以上の結果にもとついてこれらの反応機構について考察した。