84 巻 (1963) 11 号 p. 913-916,A63
エレクトログラフ法に比色法を併用して,ハンダ中のスズおよび鉛の迅速分析の可能性を検討した。スズ定量の場合は,0.5mol/lチオ硫酸ナトリウム溶液を支持電解質溶液として用い,加圧0.34kg/cm2,電圧4.0V,電流10mAで15~20秒間電解し,溶出したスズをロ紙上でカコテリンにより発色させる。540mμにおける吸光度とスズ含有量の間には直線関係がなり立つ。鉛については同様の条件で電解溶出させたのち,クロム酸カリウムで発色させ,420mμの吸光度を測定すると同じく鉛含有量との間に直線関係がなり立つ。これらの性質を利用すれば,ハンダ中のスズあるいは鉛の迅速簡易分析が実験的に可能であることを示した。