84 巻 (1963) 2 号 p. 128-130,A10
ステアリン酸を用いて金属イオンとくに放射性同位元素の抽出について検討し,その応用として放射性廃液処理の可能性にっいて考察した。ステアリン酸は融点が71℃である。ゆえに加熱して供試水溶液とふりまぜ抽出を行なったのち放冷すれば自身は固相にもどるから水層との分離がきわめて容易に行なえるという利点がある。90Sr-,90Y,144Ce-144Pr,106Ru-106Rh,核分裂生成物ならびに非放射性のFe(III)Cu(I)について抽出百分率とpHの関係を検討した結果,106Ru以外の元素はpH7近傍でほぼ定量的に抽出されることが明らかになった。