1964 年 85 巻 3 号 p. 177-182,A14
ポリスチレンスルホン酸カリウム(K-PSS)の水溶液,およびジオキサン-水の混合溶媒による溶液の電気複屈折を測定し,複属折の電場依存性,比Kerr定数,回転拡散定i数などを求めた。いずれの溶液の電気複屈折も低電場でKerrの法則にしたがい,K-PSSの濃度が低いほどはやくKerrの法則からずれることを見いだした。比Kerr定i数は溶質の濃度が低いほど大きく,ジオキサン添加にともない減少する。
複屈折の電場依存性の解析から,これらの溶媒申ではポリイオンの電場における配向は主としてイオン雰囲気の分極によると推定された。
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