日本化學雜誌
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高温高圧下におけるホウ素とリンの反応
大杉 治郎清水 澄田中 嘉之
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1964 年 85 巻 3 号 p. 183-185,A14

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抄録

ホウ素とリンからリン化ホウ素を生ずる反応系について,温度600°~1350℃,圧力9000~15000kg/cm2の高温高圧下でその反応条件を検討した。
約1100℃以下では圧力の増大によって反応収率は減少する。1100℃以上では圧力の増大にともなって反応は促進され,反応収率の時間的変化は1次の速度式によってあらわされる。それゆえ,この反応系では約1100℃を境にして,反応機構が異なるものと考えられ,約1100℃以下では拡散過程が,1100℃以上ではLe Chatelierにしたがって原理がホウ素とリンからリン化ホウ素を生ずる反応の活性化過程がそれぞれ速度を律しているものと考えられる。

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