85 巻 (1964) 7 号 p. 430-434,A35
0.1N~pH2.0の酸性領域でトリウムとフラボノール-2'-スルホン酸が反応するとき組成1:1のキレートを生じ365mμを中心とする吸収が見られる。その安定度定数としてイオン強度0.50で1.9×1010(25.0°±0.1℃)を得た。pH6.0~7.0では吸収極大が373mμほどに見られる1:2の組成のキレートを生じ,その安定度定数としてイオン強度0.50で6.0×107(25.0°±0.1℃)が得られた。フラボノール-2'-スルホン酸の熱力学的酸解離定数として6.0×10-10を得た。
1:2キレートは最低0.16γ/mlほどまでのトリウムの定量に利用できる。Beerの法則にしたがい,373mμでモル吸光係数は32700で鋭敏である。