日本化學雜誌
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銅に対する金属指示薬としての4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシンまたは1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトール
和田 弘子中川 元吉
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85 巻 (1964) 9 号 p. 549-552,A45

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抄録

4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシン(PAR)および1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトール(PAN)の銅キレート生成定数を測定した。PARはpH<3.5ではレゾルシンの一方のOH基が解離していないキレートCuHA+を生成し,pHが高くなるにしたがってそのOH基が解離しCuAを生成する。試薬が大過剰に存在する場合はpH>10ではCuA22-の生成が認められた。おのおのの生成定数として,logKCUHA=10.16,logKCUA=17.19,logKCUA2≈8.4が得られた。PANの銅キレートについては,logKCUA=15.58,logKCUA2≈8.4が得られた。
PARまたはPANを指示薬として銅をキレート滴定する場合の当量点付近における指示薬の変色を理論的に考察し,きらに光度滴定によって確かめた。理論と実験とはよく一致し,銅の指示薬としてはPARよりPANがすぐれていることが明らかとなった。

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© The Chemical Society of Japan
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