87 巻 (1966) 3 号 p. 221-224,A13
球状分子の分子量測定には粘度拡散法が有効な方法であることはすでに金子によって報告されているが,今回著者は,フェノール・ホルムアルデヒド縮合物の分子量を沈降速度法,浸透圧法によって求め,これと粘度拡散平均分子量とを比較峰討した結果,3者の間にかなりよい一致を見たので,フェノール・ホルムアルデヒド縮合物へ粘度拡散法を適用することの妥当性を再確認した。つぎにフェノールとホルムアルデヒドとを湿式2段法で縮合,一部をアセトン不溶化させ,不溶化率の増加にともなう可溶性部分の分子量を粘度拡散法により追跡した。縮合は酸性および塩基性触媒存在下で行なったが,それぞれ不溶化率12%および36%付近に分子量の極大点が存在し,以後不溶化率の増加とともに減少することを知った。