日本化學雜誌
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グアニルメラミンのホルムアルデヒドによるメチロール化ならびにメチレン結合生成の反応機構
倉林 正弘柳谷 康新渋谷 勲
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87 巻 (1966) 3 号 p. 270-280,A16

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抄録

表題の反応について30°~60℃で希薄溶液中の反応過程の解析を行なった。
グアニルメラミンの塩基性はpKb1=4.57,pKb211.52(25℃)で,メチロール化してもあまりその強度を減じない。メチロール化反応の速度ならびに平衡はグアニルメラミンを3.5官能性とすると2分子反応の式であらわされ,pH5.2~8.9ではホルムアルデヒドとグアニルメラミン,およびホルムアルデヒドとグアニルメラミン第一共役酸との反応が同時に進行するとみられる。メチレン結合の生成はpH6~12では初速度がグアニルメラミンとホルムアルデヒドの初濃度に比例し,メチロール化グアニルメラミンおよびその第一共役酸の水接触活性化(脱水)が律速と考えられ,pH2~6では部分的に水素イオン濃度に比例し,Schiff塩基の第二共役酸とグアニルメラミンとの反応を律速とする過程を加えると実験結果をよく説明できる。
これら素反応にあずかる化合物の分子構造と反応性との関係を電子論的に論じた。

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© The Chemical Society of Japan
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