日本化學雜誌
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イオン交換樹脂膜を使用するリチウム同位体の電気泳動分離
岡本 真実垣花 秀武
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88 巻 (1967) 3 号 p. 313-316

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抄録

イオン交換樹脂膜を媒体とするリチウム同位体の電気泳動において得られる同位体効果はかなり大きく(υ6-υ7)/Li=O.008である。この大きな効果を利用して半連続的にリチウム同位体を分離するには数個の泳動帯が共存する系における同位体効果,泳動帯の拡散および泳動速度などに関する検討が必要である。泳動帯共存系を得るために新しい泳動装置を考案作成して,加電圧。温度を変えて種々の実験を行なった。その結果共存系においても(υ6-υ7)/Li=0.01という値の同位体効果が再現性よく得られた。またこの値は泳動速度における同位体の質量の相異による平方根効果からリチウムイオンのイオン交換樹脂膜中での水和数を2~3として推論される値とほぼ一致することを見いだした。この実験結果はリチウム同位体の半連続的分離法の可能性の大きいことを示しているものと思われる。

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© The Chemical Society of Japan
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