日本化學雜誌
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アルミナ-モリブデナ触媒による水素の吸着
石井 康敬松浦 郁也
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88 巻 (1967) 5 号 p. 497-501

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抄録

各組成比のアルミナーモリブデナ触媒について水素の吸着を行なうとともに,触媒中の結合モリブデンおよびESR吸収から求めたMo5+との関係を検討した。水素の飽和吸着量は0.3~19.2cc/gであり,水素の吸着熱は15~23.6kcal/mo1であった。これらの値はアンモニア水による遊離酸化モリブデン(VI)溶出触媒においても変わらず,水素の吸着はアルミナとの結合モリブデンで行なわれているものと考えられる。触媒中のMo5+含量と水素の飽和吸着量との間には比例関係が成立し,一方,水素の吸着熱は触媒中の結合モリブデンとMo5+の比に比例する。また水素を吸着させた触媒のESR吸収から,水素の吸着量が増大するにしたがいMo5+のシグナルが強くなることがわかった。これらのことから,アルミナ-モリブデナ触媒による水素の吸着は結合モリブデン中のMo5+の占める割合と密接な関係があると考えられる。

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© The Chemical Society of Japan
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