日本化學雜誌
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ゲルマニウム - リン系の高圧相
大杉 治郎並河 亮介田中 嘉之
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89 巻 (1968) 8 号 p. 746-752

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抄録

ゲルマニウムとリンの反応系について Bridgman 型ピストンシリンダーおよび正六面体型アンピル装置を用いて温度 600~1500℃, 圧力 10~50 kb の高温高圧下で反応性が検討された。X 線解析の結果, 実験条件の範囲内で約 8 種類の結晶性の高圧相がえられることが明らかになった。これらの高圧相の中には乱れセン亜鉛鉱型構造で格子定数 α= 5. 581Å のGePと, ケイ素 - リソ系での SiP に対応するセン亜鉛鉱型構造で格子定数 = 5.463Å の GeP が含まれている。黄鉄鉱型構造の SiP2に対応する高圧相は認められないが, 生成過程において対応関係にある立方晶系で格子定数 α = 5.619Å のGeP2と考えられる相が確認された。X線回折により高温高圧におけるゲルマニウム - リン系の主要な反応過程が推定され, この反応過程に対する温度, 圧力, 反応時間および試料中のゲルマニウムとリンの混合比の効果が調べられ, ケイ素 - リン系との異同が比較検討された。ケイ素 - リン系とゲルマニウムニ - リン系では1300℃, 40kb以下の領域では完全に対応関係にある高圧相は存在しないが, 1400℃, 40kb以上の高温高圧下において対応関係にあるセン亜鉛鉱型構造の SiP,GePを生じる。

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© The Chemical Society of Japan
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