90 巻 (1969) 7 号 p. 650-655
anti-およびsyn-7-ノルボルネニルp-ブロムペソゼンスルポナート,anti-およびsyn-9-ベンゾノルボルネニルp-プロムベンゼンスルホナート,endo-anti-およびendo-sun-8-トリシクロ [3.2.02,4] オクタンp-ブロムベンゼンスルポナート,exo-anti-およびexo-syn-8-トリシクロ[3.2.1.02,4] オクチル-p-プロムベンゼンスルポナートの加溶媒分解反応を拡張Hükel法により検討した。炭素陽イオンのモデルとして,四面体構造を仮定し,各炭素陽イオンのAtom Population,Atom BondPopulatlon,および全エネルギーの値から,anti-および卿誘導体の反応速度の相違が,二重結合,ベンゼン環,および三員環からの分子内電荷移動に起因することを確かめた。さらに,これらの反応で観察されるWagner-Meerwein転位についても,Atom Bond Populatlonの値から考察した。