90 巻 (1969) 8 号 p. 743-752
2,3-ジクロルプタソと2,3-ジプロムブタンのmeso体およびdl体の赤外吸収スペクトルとラマン効果から気体,液体および固体状態における回転異性について考察した。その結果いずれも固体では両端のメチル基がトランスの位置にある分子形で存在しており,液体や気体ではその他の分子形も共存していることがわかった。またMUBFFを用いて基準振動の計算を行なったところ,すべての回転異性体のみならずmesoとdlの光学異性体の分子振動も他の類似分子から転用した1組の力の定数で説明することができた。