1971 年 92 巻 12 号 p. 1156-1159
8-キノリノール(HQ)によるコバルト(II)の抽出反応はCo2+3HQorg'〓CoQ2(HQ)org+2H+で表われる。この抽出系にピリジン塩基あるいはTOPO(トリオクチルホスフィンオキシド)などの中性配位子(B)を加えると付加錯体CoQ2Bの生成に基づく協同効果が起こる。一般的な傾向として中性配位子の塩基性が高いほど協同効果は大きいが,オルト位に置換基をもつピリジン塩基による協同効果は立体障害のために小さいことなどを見いだした。
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