1975 巻 (1975) 1 号 p. 112-118
アルキルベンゼン類XC6H4CH2R[1](トルエン,P-キシレン,m-キシレン,o-キシレン,P-クロロトルエン,P-メトキシトルエン,エチルベンゼン,クメン)とヘキサフルオロプロペソとのラジカル付加反応を過酸化物触媒およびr線照射によって行なった。対応する1:1付加物(XC6H4CHRCF2CHFCF3)[2]が好収率で得られたが,オレフィンの逆方向からラジカルが付加した異性体(XC6H4CHRCF(CF3)CHF2)[3]も少量生成した。クメンの場合には付加物が得られなかった。
置換トルエン類の相対的付加反応性を競争反応を行なって検討した。結果はつぎの順序であり,電子供与基は反応を促進することを示した。
X:P-CH3O>P-CH3>m-CH3>H>o-CH3>P-Cl
水酸化カリウムのアルコール溶液により[2]の脱フッ化水素反応を行ない,対応するスチレン誘導体[7]を合成した。