1975 巻 (1975) 10 号 p. 1686-1689
シリカアルミナ担持パラジウム触媒によるエチレン水素化反応に対する-酸化炭素の被毒効果を検討し,無被毒時の結果と比較した。触媒を-酸化炭素処理して強吸着-酸化炭素のみをパラジウム上に残留させた場合は,水素化速度Roは,Ro=PH,/(1KPc,H,)なる式で表わされた。また,見かけの活性化エネルギーE,は約10kcal/molであった。-方,気相に-酸化炭素を共存させた場合は,Ro=P,/Pcoであり,E,は20kca1/molとなった。さらに,-酸化炭素被毒触媒の活性がパラジウム表面積に比例していることが示された。反応速度式および活性と被毒-酸化炭素量との関係から,無被毒時に反応に寄与する吸着水素種は弱吸着種と強吸着種双方であるが,後者の方がより有効な吸着種であり,被毒時にはほとんど前者のみが反応に寄与していると結論した。