日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
ベーキング法による銅フタロシアニンスルホン酸の合成
関口 辰夫田中 基雄小林 真
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1975 巻 (1975) 4 号 p. 683-686

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抄録

ベーキング法により銅フタロシアニン-ジ硫酸塩(Cu-Pc-2H2SO4)から銅フタロシアニンスルホン酸(Cu-Pc(SO3H)n)を生成させる方法と生成物の組成に関して研究し,つぎの結果を得た。1)Cu-Pc-2H2SO4を粉体のまま190~300℃の範囲でベーキングする方法によりCu-Pc-SO3HとCu-Pc-(SO3H)2の混合物が得られた。このさいCu-Pc-2H2SO4の純度が生成物のS含有率に与える影響は大であった。2)Cu-Pcを理論量の希硫酸中に分散して十分に湿潤させ,つぎに加熱して水分を蒸散させたのち継続してベーキングする方法によりCu-Pc-SO3H,Cu-Pc-(SO3H)2のほかに少量のCu-Pc-(SO3H)3も得られた。3)生成物はNH4塩の形でシリカゲルを吸着剤とするクロマトグラフィーにより個々の成分に分離された。4)ベーキソグ法によって得られたCu-Pc-SO3Hのスルホン基は4-位に導入されることが明らかになった。

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© The Chemical Society of Japan
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