日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
オルガノ(トリフルオロアセトキシ)シランとアルコールおよびエポキシ化合物との反応
石州 延男町田 直樹田中 潔
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1975 巻 (1975) 9 号 p. 1541-1544

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抄録

トリメチル(トリフルオロアセトキシ)シランおよびジフェニルビス(トリフルオロアセトキシ)シランと各種の1価アルコールとの反応を行なった。その結果,反応は室温においてすみやかに進み比較的よい収率でトリフルオロ酢酸エステルが得られた。さらにグリコールやグリセリンのような多価アルコールからもそれぞれジエステルやトリエステルが得られた。その反応はつぎに示す3段階を経て進行することがわかった。
R3SiOCOCF3十ROH--→R3SiOR十CF3CO2H
R3SiOR十CF3CO2H--→R3SiOH十CF3CO2R
R3SiOH→1/2(R3SiOSiR3十H20)
またトリメチル(トリフルオロアセトキシ)シランとエポキシ化合物との反応を行なった。その結果,おだやかな条件下でも反応は円滑に進行しエポキシ環が開環してSi-OCOCF8間に挿入した化合物を与えた。たとえばプロピレンオキシドからはCF3CO窪CH(Me)CH20SiMe3とCF8CO2CH2CH(Me)OSiMe3の異性体混合物が,エピクロロヒドリンからはほとんど単--な化合物CF3CO2CH2CH(CH2Cl)OSiMe3が得られた。

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© The Chemical Society of Japan
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