日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
合成モナズ石の焼結と凝固点
引地 康夫福尾 券一
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1976 巻 (1976) 1 号 p. 88-92

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抄録

六方晶系リン酸セリウムを800℃ で2時間加熱してつくったモナズ石粉末を500kg/cm2で数分聞加圧し,10φ ×5mmのペレットに成形した。ペレットの焼成前カサ密度は2.54g/cm3であった。これらのペレットを空気中t900。Cから1500℃ の温度範囲で5分から200分焼成した。その結果焼結は9500Cからはじまる。1500℃で15分焼成したペレットのカサ密度は5.0g/cm3であり,密度比(焼成ペレットのカサ密度/理論密度5.16g/cm3)×100%は97%となる。初期焼結段階における収縮割合と焼成時間との関係を両対数で表わすと直線となり,このときの勾配は0.4である。粒子は1100℃から成長しはじめる。1200℃から1500℃ の温度範囲における粒子成長は,よく知られた式D2=Ktにしたがう。1500℃で60分焼成したペレットの熱間線膨張係数は9.9×10-6(~1000℃)であり,このペレットは20℃から800℃ の温度範囲で急熱急冷による耐熱衝撃抵抗試験を20回行なっても亀裂などを生じなかった。合成モナズ石の凝固点は2045±22℃である。

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© The Chemical Society of Japan
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