1976 巻 (1976) 2 号 p. 243-246
分離管出口とオリィフィス型流速計との間に長い中空遅延管を接続してやる方法により,ガスクロマトグラフ測定のさいの分離管出口での実際のキャリヤーガス流速変動の測定を行なった。ヘリウムをキャリヤーガスに用いると流速変動は, (1) 試料を急速に注入したためのもの, (2) キャリヤーガスよりも試料蒸気の粘度が低いためのもの, (3) 試料ピーク溶出にあたり,液相中に溶解していた試料が気相中に移ってキャリヤーガスと同時に溶出してくるためのもの,おのおのに原因する流速増加としてこの順に現われる。このとき,後の方に溶出するものでは,これらの流速増加は各原因別に分離できるが,エーテルのようにはやく溶出するものでは複合して観測された。
また,定量分析誤差を減少させる目的で,通常の分離管の後に「液相量が入口から出口に向ってしだいに減少しているような特殊な分離管」を接続した場合についても検討を加えた。