日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
界面反応法によリ調製された炭酸カルシウムの性質
中原 佳子多沢 敏夫宮田 謙一
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1976 巻 (1976) 5 号 p. 732-736

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抄録

塩化カルシウム水溶液と界面活性剤のベンゼン溶液とから,W/O型エマルションを調製し,このエマルションと,炭酸ナトリウム水溶液とを,遠心沈降によって反応させて界面反応を行ない,炭酸カルシウム粉末を調製した。得られた炭酸カルシウムは疎水性をもち,またカルサイト型結晶とバテライト型結晶の2種類の結晶からなっていた。
2種の結晶生成比をx纐屈強度を用いて求め,その結晶生戯の諜条催よる依誰につい検討した結果,乳化の条件にわずかながら依存していることを見いだした。また,生成したバテライトが水相中でカルサイトへ転移することが認められたため,その転移反応速度をRaoの用いた固体反応速度式によって検討したところ,Avramiの式によく一致することがわかった。
以上の結果から,界面反応法によって炭酸カルシウムを調製するさいのバテライトの生成機構と,バテライトのカルサイトへの水相中における転移反応機構について考察した。

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© The Chemical Society of Japan
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