1976 巻 (1976) 8 号 p. 1251-1254
ビニルマグネシウムクロリドと安息香酸の反応からは1-フェニル-4-ペンテン-1-オンが選択的に得られるが,このさい反応中間体としてマグネシウムエノラート〔2〕が生成しているものと推定される。このものを加水分解することなく,つづけて各種の求電子試薬(酸塩化物,酸無水物,エステル)を反応させたところ,エステル体,ジケトン体などが合成できることを知った。たとえば中間体〔1〕に塩化プロピオニルをつづけて反応させたところ,1-フェニル-1,4-ペンタジエニルプロピオナート(収率17%)と2-アリル-1-フェニル-1,3-ペンタンジオン(収率27%)の混合物が得られた。