日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
アセトニトリル溶液中での過塩素酸ニッケル(II)のポーラログラフ還元におよぼず微量の水の影響
守永 健-宮地 精
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1977 巻 (1977) 10 号 p. 1478-1483

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抄録

アセトニトリルと水の混合溶媒中において,安定度定数の概略値を可視吸収極大波長の変化から求めた。また,水のモル分率が約O.4~0.9という広い領域で存在する主要な化学種はNi(CH3CN)(H,O)であることを分光学的方法により見いだした。Et4NClqを支持電解質としたアセトニトリル中でニッケル(III)は2段のポーラログラムを示し,第1波は温度係数5.5%/度をもつ反応電流であった。水の濃度4×10-,mol/kg以下のとき全波高に対する第1波高の比は直線的に増加し,Et,NCIO,濃度が低いときの方が波高比は高くなる。微分容量の測定からEtN+陽イオンのDMEへの吸着はなく,添加された水はE。灘.付近の容量を減少させることがわかった.第1波がによるとして松田により提出された理論式にしたがって解析すると,波高比から計箪されたパラメーターλと安定度定数および水の濃度から計算されたλは直線関係を与え,このメカニズムを支持する。

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© The Chemical Society of Japan
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