日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
チタン酸ナトリウムリチウムの水熱合成と結晶構造
武藤 文夫滝 貞男
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1977 巻 (1977) 4 号 p. 492-499

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抄録

酸化チタンと水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムの水熱反応により,新しい結晶Na2Li2Ti6O14,Li2Na4-2Ti2O7およびLi2Na4-2Ti6O14が生成することを見つけ,その生成過程,生成領域を検討し,結晶構造を明らかにした。
これらの結晶の生成範囲は繊維状チタン酸ナトリウムの生成領域と重なっている。Na2Li2Ti6O14はK2Li2Ti6O14と同一構造で斜方晶系に属し,格子定数はa=16.38Å,b=5.76Å,c=11.30Å でz=4である。Li2Na4-2Ti2O7もNa2Ti307と同-構造で単斜晶系に属し,格子定数はa=8.55Å,b=3.78Å,c=9.11Å,β=101.5°でZ=2である。Li2Na4-2Ti6O14は斜方晶系に属し,空間群はC-P2,mn,格子定数はa=37.28Å,b=9.32Å,c=2.90ÅでZ=4である。この結晶はゆがんだTiO6八面体が稜で結合して,a軸に直角な層をつくり,この層と層の間の隙間にアルカリ原子が位置する構造をなしている。

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© The Chemical Society of Japan
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