1979 巻 (1979) 11 号 p. 1555-1559
P-ホルミルスチレンースチレン共重合体(P(FS-S))とリビングポリスチレンとのグラフト反応を行ない,リビングエンドおよびホルミル基のグラフト率をGPC法および反応後回収したポリマーの数平均分子量の増加に基づいて評価した。リビングエンドのグラフト率は,ポリスチリルリチウムーペンゼン系で高い値を示し,70~80%に達した。ポリスチリルカリウムーTHF系でのリビングエンドのグラフト率は,ホルミル基に対するリビングェンドの比([LE]/[C,0])がo,207,0,866でそれぞれ75,53%であり,([LE]ノ[C=O])比が増すにつれ減少する傾向を示した。また, P(FS-S)のモデルにP-インプロピルベンズアルデヒド,ポリスチリルカリウムのモデルにα,α-ジメチルベンジルカリウムを用いたモデル反応での付加反応率はほぼ定量的であり,この系でのカルボニル付加反応は立体効果を受けやすいことがわかった。回収ポリマーのGPC測定結果は,主反応はもちろんカルボニル付加反応であるが,リビングポリスチレンの二量化反応および幹ポリマーの橋かけ反応も若干ともなっていることを示した。