日本化学会誌(化学と工業化学)
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亜硫酸カルシウム半水和物球状集合体の調製
松野 昴士小石 真純
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1979 年 1979 巻 12 号 p. 1681-1686

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抄録

Ca(OH)2とSO,の半回分式不均系反応により生成する亜硫酸カルシウム半水和物球状集合体の形状および粒径が反応の諸条件の変化により受ける影響を検討しつぎのことを明らかにした。石灰乳の溶解速度は球状集合体の粒径に影響しないが,表面平滑は影響を与え,大きいほど平滑度は増大する。かきまぜ機周速の増大にともなって平均粒径はd(粒径)/(周速)廻-1。0×106の割合で減少する。Ca(OH)2濃度およびSO2濃度はそれぞれ2~10 wt%,15~100 vo1%の範囲で球状集合体の形成に影響しない。SO2吹き込み速度は粒径の-様性に影響を与えs ll円筒形反応器を用いた場合,250ml/minで粒径のもっとも揃った球状集合体が生成する。また,反応系へのクエン酸,クエン酸の可溶性塩あるいはスクロースの添加の影響は顕著であり,石灰乳に対して0.05~1。Owt%の添加で球状集合体の形成を完全に阻害する。最後にこれらの物質の添加により生成する温度に不安定な新規結晶のx線回折図形を示し,その化学種をCaSOHO(x112)と推定した。

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