日本化学会誌(化学と工業化学)
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亜硫酸カルシウム存在下におけるメタクリル酸メチルの重合
山口 格小野 堯之伊藤 博
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1980 年 1980 巻 11 号 p. 1760-1766

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抄録

亜硫酸カルシウム存在下,水媒体中で二酸化硫黄の添加によりメタクリル酸メチルの重合を行ない,生成ポリマーでカプセル化された複合体を得た。本系では副生成物としてメタクリル酸メチルのスルホン酸誘導体が少量得られ,その構造決定を行なった。亜硫酸カルシウム・ポリ(メタクリル酸メチル)複合体を熱ベンゼソで抽出するとほとんどのポリマーは抽出されるが一部は抽出されずに残る。さらに複合体およびポリ(メタクリル酸メチル)の熱分析を行なった。重合は種々の条件の影響を受け,30~60℃における抽出ポリマーの重合の全活性化エネルギーは16kcal/mo1であった。抽出されないポリマーの分子量分布は抽出ポリマーの分布より広く,これらのポリマー末端には1~2個のスルホン酸基あるいは硫酸エステル基が存在した。これらの結果から本系の重合機構,カプセル化機構を考察した。

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