1981 巻 (1981) 2 号 p. 240-244
指示電極としてγ 酸化マンガン(IV)(MnO2)電極を用いて,エチレンジアミン四酢酸(EDTA)ならびに同型キレート剤の電極反応を研究した。キレート剤の存在により,酸化マンガン(IV)の特徴ある還元ピークは増大した。これは酸化マンガン(IV)の還元反応が錯体生成反応によって促進されるためである。酸化波と還元ピークともキレート剤の濃度に対して原点を通る直線関原が成立した。このMnO2電極とキレート剤の電極反応は,電解液のpHにきわめて依存し,特徴ある還元ピークはpH2.5以上の溶液中では観察されなかった。還元ピークの波高にキレート剤に対してPA<NTA<EDTA<DTPAの順に増大し,マンガン(II)とのキレート安定度定数に比例した。