1982 巻 (1982) 2 号 p. 236-241
パラジウム触媒および塩基の存在下にジアリールヨードニウム塩([Ar2I]X)のカルボニル化反応が常圧下に進行することを見いだした。この薪規なカルボニル化反応は,非常に温和な条件下にすみやかに進行し,高選択的かつ定量的に基質に対応する芳香族カルボニル化合物ならびにヨウ化アリールを生成することが認められた。種々の条件下に反応を行なった結果,触媒はPd(O),Pd(II)いずれも有効であり,壌基として第三級アルキルアミンまたは酢酸カリウムを用いると良好に反応は進行した。また反応系へのトリフェニルポスフィンの添加は反応速度の低下をもたらした。さらに種々の[Ar2I]Xを用い,アルコキシカルボニル化反応,アミド化反応を行ない高収率でそれぞれの誘導体が得られることを見いだした。