1983 巻 (1983) 12 号 p. 1792-1796
高分子電解質はその分子サイズの大きさのためにバルク相にのみ存在すると考えて新たに定義した無機電解質一染料比(p)と直接性比(q)を用いると,高分子電解質共存下においても,Standingらのpq方程式ならびに無塩条件下でのVickerstaff, Petersらの直接性の関係式が成立することが認められた。その結=果,高分子電解質がバルク溶液相に存在することにより,染料イオンをDonnan膜現象によりセルロース内部溶液相へ濃縮して染料の吸着を促進すると,さきに著者らが提案した膜現象モデルの再現性が認められた。