1984 年 1984 巻 4 号 p. 650-655
市販の球状白金触媒を用いてトリメチルアミン,トリエチルアミン,エタンチオール,硫化ジメチル,硫化ジエチルの触媒燃焼の研究を行なった。まず,悪臭物質の初濃度および酸素の初濃度(悪臭物質:500~2000ppm,O2:0.21~1.0モル分率),反応温度(480~680K)を変えて悪臭物質の燃焼分解率を測定した。管形反応器の内径は触媒粒の直径の5倍にすぎなかったので,この反応器の数学モデルをガスの吹き抜けがあるかきまぜ混合槽モデルで近似した。そして実験結果をかきまぜ混合槽モデルに基づいて非線形最小二乗法により解析し,総括反応速度パラメーターを求め,悪臭物質の総括反応速度式を得た。すなわち,トリメチルアミン:r(mol/s)=KCCC12CA0.95,活性化エネルギー57.9kJ/mol,トリエチルアミン:r=KC0Co2cA6,活性化エネルギー 205kJ/mol,エタソチオール:r=K0CClCA0.46,活性化エネルギー106kJ/mol,硫化ジメチル:r=K0cC0.76cA3,活性化エネルギー57.4kJ/mol,硫化ジエチル:r=KoCCb42CA6,活性化エネルギー173kJ/molであった。
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