1985 巻 (1985) 3 号 p. 438-441
o-プロモアニリン,あるいは, N-アセチル-o-プロモアニリン[2a]に対するマロン酸ジエチル銅(1)[1]の芳香族求核置換反応は進行しないが,[2a]のナトリウム塩と[1]との反応によって,2,2'-ジオキソ-3,3,-ビインドリン-3,3'-ジカルボン酸ジエチル[3]が得られた。強い塩基性の反応条件下で生成した,3-エトキシカルボニル-2-オキソ-3-インドリニル銅(I)が,熱的二量化を起こしたヤものと考えられる。インドール誘導体,3-アセチル-2-ヒドロキシィンドール[7a],N-メチル-2-インドリノン[7c],3-アセチル-2-メチルインドール[9a],および,3-(エトキシカルボニル)-2-メチルインドール[9b]が,o-プロモアニリノ基を有する活性メチレン化合物,N-アセトアセチル-o-プロモアニリン[6a],N-メチル-N-エトキシカルボニルアセチル-o-プロモアニリン[6c],N-(2-アセチル1-メチルエチリデン)-o-プロモアニリン[8a],および,N-(2-エトキシカルボニル-1-メチルエチリデン)-o-プロモアニリン[8b]の銅錯体の分子内芳香族求核置換反応によって,それぞれ 13, 25, 14 および, 46% の収率で単離された。