日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
高温での石炭と水素原子との反応
天野 杲山田 宗慶赤倉 毅四衢 晋大沼 浩大嶋 洋三進藤 隆世志
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1985 巻 (1985) 5 号 p. 925-930

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抄録

太平洋炭およびHongai炭と水素原子との反応を,放電流通式反応装置を用いて,熱処理温度および反応温度を広範に変えて検討した。既報よりも100℃高い温度で太平洋炭に水素原子を照射して得られた液化油について,既報と同様のキャラクタリゼーシ籔ンを行なったところ,アルカンやシクロアルカンに加えて,アルケンや芳香族炭化水素も相当量含まれていることがわかった。反応温度をさらに上げて600℃にした場合,生成物の90%が気体炭化水素であり,メタンとエチレンがその主成分であった。また,少量の液体生成物中にはかなりのBTXが含まれており,既報で検討した液化油とに性状が明らかに異なっていた。石炭化度の高いHongai炭を用いた場合,太平洋炭とほぼ同じ生成物分布を示したが,気体成分の組成に多少の差異が見られた。

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© The Chemical Society of Japan
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