1985 巻 (1985) 7 号 p. 1385-1391
ジアクア(エチレンジアミン)白金(II)の加水分解にともなう二量化反応を,イオン対HPLCを用いて追跡した。ジアクア(エチレンジアミン)白金(II)は,pHの変化によりつぎの平衡が成立する。pH2.50~10.00にわたって実験を行なった結果,二量化反応は,ジアクア(エチレンジアミン)白金(II),あるいはジヒドロキソ(エチレンジアミン)白金(II)が単独で存在する場合には起こらず,ヒドロキソ(エチレンジアミン)アクア白金(II)が共存する場合にのみ次式にしたがって進行することがわかった。実験は溶液のpHを4.90~8.50に変化させて行ない,得られたクロマトグラムのピーク高から,二量化反応のみかけの速度定数を求め,みかけの速度定数から,速度定数k1,k2およびk3を得た。また,みかけの平衡定数を求めた。さらに常法によってpH5.80および7.60における活性化パラメーターを算出した。