日本化学会誌(化学と工業化学)
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イミダゾール・エポキシド・水共触媒系でのフェニルイソシアナートの三量化反応
小山 徹奈良原 俊和
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1986 年 1986 巻 12 号 p. 1758-1764

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抄録

ジメチルスルポキシド[DMSO]溶媒中,1-(2-シアノエチル)-2-フェニルイミダゾール[B]および水存在下フェニルイソシアナート[PI]とグリシジルフェニルエーテル(2,3-エポキシプロピル=フェニル=エーテル)[GPE]を加熱すると,まず,水とPIが反応し,1,3-ジフェニル尿素[DPU]が生成する。その後,誘導期間を経たのち,PIの三量化反応が起こり,トリフェニルイソシアヌラート[TPI]が生成する。このPIの三量化反応を速度論的に検討した。反応はPIに関して一次で進行する。見かけの速度定数kとDPUとの間にk=O.023×[DPU]+0.019なる関係が成立することからPIの三量化反応はで表わされる。

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