1987 巻 (1987) 1 号 p. 12-17
酸化ニオブ(V),酸化チタン(IV),シリカ,γ-アルミナ,醗化マグネシウムなどの金属酸化物に対する1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(HFIP)の吸着量を測定した結果,金属酸化物の塩基性が火ぎいほど吸着量が大きいことがわかった。また,シリカに対するアンモニアの前吸着はHFIP吸着量の増加をもたらした。赤外吸収スペクトルの研究から,吸着機構は,酸性金属酸化物め場合,表面ヒドロキシル基どHFIPのヒドロキシル基との問のアルコキシル化反応であり,塩基性金属酸化物の場合,HFIPの解離吸着であると推察された。しかし,生じた表面化学種はいずれの場合においてもヘキザラルオロイソプロポキシドであると考えられる。
HFIPで修飾することによって,酸化マグネシウムに対する水の吸着量が減少し,また,酸化マグネシウム,γ-アルミナに対するヘキサンの吸着量も大きく減少した。これらのことから,HFIP修飾による金属酸化物のはっ(撥)水,はつ油的表面の発現の可能性が示唆された。