日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
親水性合成高分子膜による血漿タンパク質の分離
吉規 正和塩田 淳讃井 浩平緒方 直哉
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1987 巻 (1987) 3 号 p. 452-455

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抄録

種々の分子量の異なる二官能性ポリ(オキシエチレン)をトリス(4-イソシアナトフェニル)メタンにより橋かけしたヒドロゲル膜を調製し,その膜の限外濾過特性としての透水性,分子量分画特性について検討した。その結果,得られた膜は,55~85%の水を膜内に含有しており,自由水と不凍水の2種類の状態の異なる水が存在することを,示差走査熱分析,核磁気共鳴による水の1Hのスピン-格子緩和時間の結果から明らかにした。この膜の分子量分画特性は鋭く,中低分子量物質とタンパク質領域とを分画し,血漿濾過用の膜素材として有望であることを明らかにした。

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© The Chemical Society of Japan
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