1987 巻 (1987) 5 号 p. 827-830
鉄(III)との錯形成によるクエン酸,マロン酸およびシュウ酸の起泡分離と分析への応用を試みた。これら有機酸と鉄(III)との(1:1)錯イオンが,pH5~6で3倍モル量の酢酸ドデシルアミニウム(DAA)で,97~99%浮選回収される。モル比法および元素分析によるスカムの組成と,これらイオン会合体の条件生成定数とから,これら有機酸はDAAとのイオン対錯体として浮選されることが判明した。また,浮選スカム中の鉄(III)をイオン交換分離後,イオンクロマトグラフィーによりミカンジュース工場廃水中のクエン酸およびシュウ酸が定量できた。