1988 巻 (1988) 12 号 p. 1949-1953
それぞれの触媒の特徴をあわせもつ二元系触媒電極をつくる目的で Pt-Ir, Pt-Ru, Pt-Rh 系の塩化物の 1-ブタノール (n-BuOH) 溶液の熱分解挙動を調べた。それぞれの組成割合を変えたときの金属への分解温度は Pt-Ir 系では Pt, Ir 単独の場合よりもさがり, Pt-Ru, Pt-Rh 系ではそれぞれ単独の場合の中間的な値をとることがわかった。金属への分解温度以上にさらに昇温すると, Ir, Ru,Rh ともそれぞれ IrO2, RuO2, Rh2O3まで酸化されるが, 表面の部分にかぎられ, 基体上にこれら二元系触媒を担持させた電極をつくり, 電極特性を調べたところ, 固溶体となっている部分の Rh, Ru は電位走査でしだいに溶解し, Raney ニッケル型の表面粗度の高い Pt 電極となった。