1988 巻 (1988) 7 号 p. 1017-1020
ポーラログラフ法によりニトリロトリス(メチレン)トリス[ホスホン酸](NTMP) の二価金属との錯体の化学種とその安定度定数を決定し, 廃水中の NTMP および金属(II)-NTMP 錯体の浮選による回収を試みた。銅(II), 鉛(II), カドミウム(II)およびマンガン(II) の NTMP 錯体では, pH3.4~5.6 でMH3L-,MH2L2-, MHL3- の3種が確認された。NTMP は鉄(III)との錯形成により, pH7.0~8.0 で, ドデシルアンモニウム=アセテート (DAA) による 5~10 分間の浮選で, 100% 回収された。金属(II)-NTMP 錯体も同様に, DAA とのイオン対形成により浮選回収されることがわかった。